障がい者歯科・有病者歯科
身近で気軽に治療が受けられる
歯医者を目指して
障がい・ご病気をお持ちの方へ
障がい者歯科・有病者歯科とは、ダウン症・脳性麻痺・自閉症・身体障がい児などの理由で、一般歯科での治療が困難な方を対象とした歯科診療です。また、うつ病やパニック障害などの精神疾患や、高血圧や糖尿病などの疾患を持つ方で通常の治療が難しい方も対象となります。
障がい者歯科では、障がいの種類や程度によって、行動調整法や系統的脱感作法などの心理学的アプローチや、笑気吸入鎮静法、全身麻酔法など患者様に合った治療方法を選択していきます。治療の方針や進め方については、事前にご家族の方と十分に相談し、一緒に決定いたしますのでご安心ください。
当院の副院長は聴覚障がいを持っており、患者様の立場を深く理解しています。「他の患者様に迷惑をかけるのでは」といった理由から通院を避けている方も、当院では安心して治療を受けていただけます。
有病者歯科では、医科との連携を図り、患者様の全身状態を把握した上で治療計画を立案いたします。また、歯科治療を行う際は、必要に応じて血圧や心電図、血中酸素飽和度などのバイタルチェックを行い、急変に備えて対応できる環境を整えています。
患者様の安全性と快適さを考慮し、院内の受付や待合室の椅子など、極力角をなくしたデザインにこだわり、なるべく歯医者さんっぽくない外観、内装にしています。どなた様も通院しやすい環境を整えていますので、お口の中の問題でお悩みの方、他院で治療が難しかった方もご相談ください。
日本障害者歯科学会
認定医が対応
当院の障がい者歯科・有病者歯科は、日本障害者歯科学会の認定医の資格を取得した歯科医師が対応いたします。
この資格は、長い期間障がい者歯科の分野で活動し、豊富な知識と経験を持つ歯科医師だけが取得できるものです。2023年8月の時点で、全国にはわずか1,348名しか存在していません。
医科との連携を大事に
当院では、患者様の現在の病状や服用しているお薬を正確に把握し、安全な歯科治療を提案しています。また、医科との連携を強化することで、体調の変化にも迅速に対応できる体勢を整えております。
初診時には、過去の病歴や現在の症状、服用中のお薬について詳しくお知らせください。正確な情報提供により、患者様の健康を最優先にした治療を進めることができます。
麻酔を活用した歯科治療
症状が重たい方に関しては、静脈内鎮静法や全身麻酔を活用した歯科治療を提供しています。
静脈点滴麻酔(静脈内鎮静法)
心身の障がいにより歯科治療を受けるのが困難な患者様は、必要に応じて静脈点滴麻酔(静脈内鎮静法)を実施いたします。静脈内鎮静法は、腕や足などから点滴をとり、患者様をリラックスさせた状態で治療を行います。
麻酔専門医・認定医が全身の状態を管理しながら行いますので、重度の障がいをお持ちの方でも安心して治療を受けることが可能です。
＊入院下での管理が必要な症例は、別途ご紹介させて頂く事があります。
全身麻酔
治療中に体の動きや反射が予想され、危険や困難が伴う場合は、全身麻酔を活用して治療を行います。意識がないため治療中の痛みや不快感を感じることなく、一度の診察で多くの治療を進めることが可能です。これにより、患者様の通院の回数を減少させることが可能です。
治療を担当する歯科医師は、麻酔専門医・認定医、そして障がい者歯科の認定医として、患者様の安全を最優先にした質の高い治療を提供いたします。